体験して分かった無人コンビニのメリット・デメリット/日本での必要性を考察する
- 無人コンビニ「Bingo Box」
- 無人コンビニの手順(入店から退店まで)
- 無人コンビニを使用した感想
- 無人コンビニのメリット/デメリット
- 販売者側メリット
- 販売者側デメリット
- 購入者側メリット
- 購入者側デメリット
- 日本に無人コンビニは必要か??
- まとめ
無人コンビニ「Bingo Box」
テクノロジーの発達とともに私たちの生活は便利かつ豊かになってきた。PCやスマートフォンをはじめ、私たち自らが動く必要は確実に少なくなり、スマホ1つですべてを操作できる近未来的な世界に近づいている。
中国は特にテクノロジーに注力している国の一つである。キャッシュレス文化はすでに根付いており、公的機関でさえテクノロジー化を進めている。
その中でも、より世間をにぎわしているのは無人コンビニでだろう。米国のAmazonが「Amazon Go」の実験を行ったニュースを見た時、私は本当に感動したが、中国も対抗すべくR&Dを行っている。すでに店舗数は少ないものの無人コンビニは実用化されている。
今回は私が、中国浙江省杭州市での無人コンビニ「Bingo Box」の体験をもとにそのメリット・デメリットと日本での必要性について考察したい。
IT先進都市・中国杭州市の経済的将来性について
起業しやすい都市や最先端のスマート都市、こういった言葉を聞くとどこを思い出すだろうか?米国のNYCやシリコンバレーが真っ先に思い出されるだろうか。トヨタが手掛けている静岡の「スマートシティー」の事だろうか。はたまた、スタートアップが盛んに行われている発展途上国を考える読者もいるかもしれない。
あえて言おう。それは「杭州市」であると。
当ブログでは日本ではいまだ注目度は低いが、世界から注目を集める中国の先端都市「杭州市」について調査している。その中で杭州市の「存在意義や今後の可能性」という点において、またマクロ的観点からも非常に優れているということがわかった。そこで当記事では杭州経済の全体像をもとにその将来性について考察したいと思う。
- 杭州のいま
- 中国は先進国か?
- 経済的アドバンテージ(個としての強み)
- 杭州を支える中心産業とハイテク
- 豊富な知識財産
- 多数の産業集積
- 長江デルタ(都市群のなかでの杭州の強み)
- これからの杭州のゆくえ 考察
アリババ創業者・ジャックマー(馬雲)の生まれた杭州市はどんな都市??
なぜ今、杭州がキテるのか?
これからの中国、世界を作り上げようとしている都市がある。
それは浙江省・杭州市だ。
様々な王朝が勃興した中華大陸は5000年の歴史の中で文明が発達、世界に影響を与えてきた。昨今でも中国の発展は著しく、2011年GDPは日本を抜き、世界2位に、2019年のGDP成長率も6.1%だった。この数字は過去の伸びと比較して低水準であると報道されているが、先進諸国と比較してもなお大きいと言えるだろう。さらに新型コロナウイルスの影響でマスクの品切れ等、日本との経済的な関係は如実に現れたと言える。日中双方の留学生の増加に伴い、今後より一層の経済的、文化的つながりが生まれることだろう。そのため世界中から中国は注目されており、なおも日本にも今後さらなる影響を与えるということが容易に予想できるだろう。
中国の大都市というと北京や上海が思い当たる。北京は首都であり、上海は租界があったため国際的な商業都市として多くのビジネスマンが訪れる。テクノロジーの観点からは「アジアのシリコンバレー」といわれる深圳は世界中から注目の的だ。これらの大都市はこれまでの中国を作り上げてきたが、今後の中国も牽引するはずである。しかしだれもが思いつき、知られた都市というのはもう十分すぎるほどに成長している。
杭州は杭州ハイテク産業開発区として定められモバイル通信、マイクロ・エレクトロニクス、バイオ医薬等の進出が相次ぐ国家レベルの開発区だ。つまりIT先進都市として中国の中でも今もっともアツい場所だ。アリババの本社があり、その付近にはキャッシュレスオンリーの巨大ショッピングモールもある。街のあちこちに、「創業・創立・創造」の文字が書かれており、ビジネスの金脈が眠っている可能性が高いのである。こういった理由から中国・杭州市はこれからますます発展していくであろう。