アリババ創業者・ジャックマー(馬雲)の生まれた杭州市はどんな都市??
なぜ今、杭州がキテるのか?
これからの中国、世界を作り上げようとしている都市がある。
それは浙江省・杭州市だ。
様々な王朝が勃興した中華大陸は5000年の歴史の中で文明が発達、世界に影響を与えてきた。昨今でも中国の発展は著しく、2011年GDPは日本を抜き、世界2位に、2019年のGDP成長率も6.1%だった。この数字は過去の伸びと比較して低水準であると報道されているが、先進諸国と比較してもなお大きいと言えるだろう。さらに新型コロナウイルスの影響でマスクの品切れ等、日本との経済的な関係は如実に現れたと言える。日中双方の留学生の増加に伴い、今後より一層の経済的、文化的つながりが生まれることだろう。そのため世界中から中国は注目されており、なおも日本にも今後さらなる影響を与えるということが容易に予想できるだろう。
中国の大都市というと北京や上海が思い当たる。北京は首都であり、上海は租界があったため国際的な商業都市として多くのビジネスマンが訪れる。テクノロジーの観点からは「アジアのシリコンバレー」といわれる深圳は世界中から注目の的だ。これらの大都市はこれまでの中国を作り上げてきたが、今後の中国も牽引するはずである。しかしだれもが思いつき、知られた都市というのはもう十分すぎるほどに成長している。
杭州は杭州ハイテク産業開発区として定められモバイル通信、マイクロ・エレクトロニクス、バイオ医薬等の進出が相次ぐ国家レベルの開発区だ。つまりIT先進都市として中国の中でも今もっともアツい場所だ。アリババの本社があり、その付近にはキャッシュレスオンリーの巨大ショッピングモールもある。街のあちこちに、「創業・創立・創造」の文字が書かれており、ビジネスの金脈が眠っている可能性が高いのである。こういった理由から中国・杭州市はこれからますます発展していくであろう。
当記事ではブログを展開するにあたって、まず「杭州市とはどのような都市なのか」について焦点を当てる。
杭州市のい・ろ・は
古くは臨安、銭塘などと呼ばれた江東の都・杭州。中国八大古都として呉越、南宋時代の首都になった。さらに隋代には北京から杭州までつながれた京杭大運河が開かれ、様々な文化が栄えた。例えば西湖文化、良渚文化、シルク文化、茶文化などが有名な文化である。文化と経済の発展から「上に天国あり、下に蘇州・杭州あり(上有天堂、下有蘇杭)」といわれるほど美しい街と古代から称えられ、冒険家マルコ・ポーロでさえも『世界でもっとも美しく、華やかな街』と高い評価をした。
現在の杭州市は、長江デルタの中心都市としてもなお盛んであり、人口1036万人、都市化率78.5%と経済の発展はいまだ堅調だ。アリババの本社があり、その周辺には関連会社があちこちに点在しています。そのためIT先進都市して世界から注目を浴びている。アリババの創業者であるジャック・マー氏も杭州市出身ということで有名だ。
杭州市出身の有名人とその特徴
杭州市は浙江省の北側に位置しますが、杭州市を含め寧波市、紹興市、温州市など浙江人は博学賢人が多いことが有名だ。
浙江省は三国時代の孫呉あたり、孫一族は孫氏(孫氏兵法の著者)の末裔だという説がある。さらに人材も豊富で彼らは内政・外交ともに才を発揮した。呉の主・孫権は彼らを適材適所登用し、重用したといわれている。他にも紹興市は文学家・魯迅を生み、温州市はその商才により天下に知れ渡っている。
筆者も留学中出会った浙江人の多くは穏やかで優しく、丁寧である印象を持った。それゆえで杭州市で育った人々はやはり商売っ気も強くかつリーダーとしての包容力を兼備しているのだろう。
《有名人・偉人》
歴史偉人 孫権(呉皇帝)、孫策(呉の武将)、淩統(呉の武将)等
当代偉人 馬雲(アリババ元CEO)、孫楊(競泳選手)等